2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

夕なぎ2

二人はとても仲良く話したり歩いたりしていました。 楽しい時がどんどん過ぎていきました。 二人が付き合いだして3年ほどたったそんなある日、 はつは自分のお父さんから話があるといわれました。 「はつ、この家は兄弟も多くて百姓だけでは食べていけんの…

夕なぎ1

江戸時代中期の話。 百姓の家にうまれた「はつ」は 幼馴染の昭介と少し前に恋仲になり時々逢っています。 はつは昭介が大好きです。 河原で横に座ってお話しするのが楽しくて時間を忘れてしまいます。 昭介もはつが大好きでとても大事にしてかわいがっていま…

ひとつの小説を書き終えて

ある人にすすめられて小説を書いてみた。 考えながらすこしずつ書いたのだが ちゃんと書けた。 小説は嘘でできている。 わたしも登場人物などに嘘の人間を作って ストーリーも考えてかいていった。 その中にわたしに起こった本当のことも書いて入れた。 書き…

小説10

平和な日々が戻ってきた。 のぶ子はもう書き込みを気にすることはなくなっていた。 達也のおかげもあるけど、ファンの中に自分のことを最後まで味方してくれた人がいたことは大きかった。 一人いるだけでもしかしたら他にも味方がいるかもしれないと思うこと…

小説9

のぶこは達也と友人関係も断られたことがショックだった。 電話をきってからいろいろなことを考えて涙をながした。 それからしばらくして、達也が事件以来更新していなかった自分のブログを更新した。 のぶこはをれを知ってブログを読みにいった。 「ご報告 …

小説8

恵子はのぶこをなぐさめてから 「もう掲示板を見ないほうがいいですよ。達也さんともよく話し合って・・」 「はい。見るたびに心が沈むのでわたしも見ないようにしたほうがいいとは思うんですけど気になって。達也さんとは連絡をとってみます。どうしたらい…

小説7

恋人ではないというのは嘘ではない。けれどもそう書かれるとまたこころが揺れた。 のぶこは今でも達也のことが好きなのだ。 掲示板は恵子の投稿でかえって火に油を注ぐようにあれていた。 信じる人と信じない人がいて言い争ったり恵子の投稿を非難したりする…

小説6

「そうだったんですか。掲示板も二人を恋人だと思うからあんなに荒れたんですよね。 達也さんはどういってるんですか?」 「怒ってます。週刊誌にもファンの行動にも。今は巨大掲示板KOTTOでの発言を見ていて怒っています。」 「わかりました。わたしなりに…

小説5

次の日の朝恵子からのメールが届いた。 「大丈夫ですか?電話は今日ならどの時間でも大丈夫ですよ。」 とあった。 のぶ子は頭の中がごちゃごちゃしているのをすこし整理してから10時ごろに電話をかけた。 「はい。明智です。」 「恵子さんですか?のぶこです…

小説4

けれども・・・。 のぶこはとりあえず今日は遅いから明日電話をしようと思った。 その前にのぶ子は恵子のメールに返事を送った。 「メールありがとうございます。わたしもいたらない点があったと考えさせられました。今とても参っていて、恵子さんのお言葉に…

小説3

のぶこはあれた掲示板を閉鎖することにした。 自分の心もおかしくなっていきそうだったので本当は閉鎖はいやだけど仕方がないと思った。「突然ですがこの掲示板を閉鎖します。今までありがとうございました」 と書いて掲示板をなくした。 けれどもそうしたら…

小説2

のぶ子はあまり有名ではないが、小説家だ。 自分の書いたものが3冊出版されている。 ネットでは自分のホームページを持っていて、その中に掲示板がありファンが自由に書き込みをしたり交流をしたりしている。 掲示板は、普段は和気あいあいとした雰囲気での…

小説1

のぶこは眠れない夜をすごしていた。彼女は自分の部屋のパソコンに向かっていろんなことを思い出していた。これからどうしたらいいのかわからない。 心を整理するために受け取ったメールを見ることにした。 メールにはのぶこに対する批判的なものが多かった…