小説5

次の日の朝恵子からのメールが届いた。

「大丈夫ですか?電話は今日ならどの時間でも大丈夫ですよ。」

とあった。

 

のぶ子は頭の中がごちゃごちゃしているのをすこし整理してから10時ごろに電話をかけた。

「はい。明智です。」

「恵子さんですか?のぶこです。」

「あ、はい。そうです。のぶこさん、お電話お待ちしていました。

いろいろ噂されてますけど、大丈夫ですか?」

 

やさしい声掛けにのぶ子はいっきに気持ちがはじけた。

 

「大丈夫じゃないです。今頭が混乱していて食欲もなくなってかなり参っています。

お電話でお話してもいいということだったので電話しました。

すみません。ご迷惑だったかもしれないんですけど、よかったら話をきいてください。」

 

「どうぞなんでも言ってください。」

 

「私、今は達也さんと恋人どうしじゃないんです。前は恋人でしたけど。

今は恋人どうしでじはなくて友達としてつきあっているんです。

仲はいいです。

二人でいるところを週刊誌に撮られて、大恋愛だとうわさされて。

でも、みんなが思ってるような関係じゃないんです。」

 

恵子ははじめて真相を知っておどろいだ。