小説9

のぶこは達也と友人関係も断られたことがショックだった。

電話をきってからいろいろなことを考えて涙をながした。

 

それからしばらくして、達也が事件以来更新していなかった自分のブログを更新した。

のぶこはをれを知ってブログを読みにいった。

 

「ご報告

このたび週間誌にぼくと山中のぶ子さんとが交際しているという記事がのりました。

そのせいでみなさんはいろいろな憶測をしておられることと存じます。

ぼくのほうからいえることは、ぼくとのぶ子さんとは交際していたことはありますが、今年の3月17日をもって交際はやめ、友人としてつきあっていこうということにしたということ。

そのあと友人関係も一切やめ、お付き合いはしていないということです。

 

週刊誌の写真は友人として一緒にいたところを撮られたもので、熱愛中といわれてしまいましたが、事実は全く違っており、僕たちは恋愛関係ではありません。

事実をお伝えいたします。」

 

達也の文章を読みながらもう二度と恋人にはなれないのだとのぶ子は思った。

 

掲示板では一時的には噂が大きくなっていたが達也がはっきり事実を書いたことで

だんだんとみんな納得して熱愛関係のことはあまりかかれなくなっていた。

 

達也はのぶ子をそういう形でまもったのだ。それはのぶ子にもよくわかった。

それを受けて、のぶ子も自分のホームページに

 

「この度週刊誌で騒がれた奥野達也さんとの記事ですが、

過去には恋人だったこともありますし、その後友人だったこともありますが、

今は友人関係もやめることにし、付き合いはありません。

ご心配をおかけしてもうしわけありませんでした。」

と書いた。

 

のぶ子も達也との関係を書いたことで掲示板は収束し、別の話題がかかれるようになった。のぶ子は安心し、それからは掲示板をみていない。