夕なぎ1

江戸時代中期の話。

百姓の家にうまれた「はつ」は

幼馴染の昭介と少し前に恋仲になり時々逢っています。

はつは昭介が大好きです。

河原で横に座ってお話しするのが楽しくて時間を忘れてしまいます。

昭介もはつが大好きでとても大事にしてかわいがっています。

 

「おはつちゃんはとってもかわいいよ。笑顔がとってもすてきだ」

「ありがとう。そういわれたらうれしくてもっといい笑顔になれそうだわ」

「僕は家の跡取りだからあとをとったらきっと嫁に来ておくれよ」

「うれしい。いいお嫁さんになれるようにがんばるわ」

 

話すことはなにげない話ですが、

その時間は充実した幸せな時となっていました。