夕なぎ4

はつはついに吉原にうられていきました。

吉原ではいろんな勉強をしました。

客の扱いも勉強しました。

そして客をとるようになり

毎日昭介を思い悲しい日々をすごしました。

昭介にもらったかんざしをつけて

苦しい時も昭介のことを思ってすごしました。

 

昭介からは毎日手紙がとどきました。

いいことがたくさんかいてありました。

 

でも、はつは知っていたのです。

昭介の家があまりうまくいっていなくて

倒産寸前だと。

お客さんからのうわさでそんな話を聞いていました。

 

それで心配していたのですが

あんまり楽しそうな手紙がくるので

そのことを聞くことができませんでした。

はつも毎日なんということのない手紙を昭介に送っていたのです。

 

ついに昭介のうちは倒産してしまいました。

昭介はもううちを立て直すこともできないし

はつを迎えにいくこともできないことに絶望して

身を投げてしんでしまいました。

 

昭介が自殺したことを知ったはつは

「ごめんね。知っていたのに助けてあげられなくて・・・。」

と悲しみ、後悔のあまり参ってしまい

仕事ができる状態ではなくなってしまいました。